第26章 格安SIM:2台持ち・デュアルSIMで通信費をさらに下げる方法

※こちらの記事には広告を含みます。

格安SIMを使った通信費の節約に慣れてくると、次に気になってくるのが2台持ちやデュアルSIMという使い方です。

「電話用とデータ通信用で回線を分けたほうが安いのでは?」

「仕事用と個人用の番号を1台のスマホで使えないの?」

「通信障害に備えて、別会社の回線も持っておきたい」

このような目的がある人にとって、複数回線を組み合わせる方法は便利です。

ただし、回線を増やせば必ず節約になるわけではありません。

使わない回線を契約すれば、単純に固定費が増えてしまいます。

この章では、2台持ちとデュアルSIMの違い、通信費を抑えるための組み合わせ方、失敗しないための注意点を解説していきます。

2台持ちとデュアルSIMの違いを知っておこう

まず、2台持ちとデュアルSIMは似ているようで少し違います。

2台持ちとは、その名前の通り、スマートフォンや携帯電話を2台持って使い分ける方法です。

たとえば、

  • 1台目:仕事用
  • 2台目:個人用

という使い分けができます。

一方、デュアルSIMは、対応する1台のスマートフォンに2つの通信契約を設定して使い分ける方法です。

たとえば、SIMカードとeSIMを組み合わせ、1台のスマートフォンで2つの電話番号を使う方法があります。

デュアルSIMなら、スマートフォンを2台持ち歩かなくても複数回線を使えるため、荷物を減らせます。

2つの回線が必要だからといって、必ず2台のスマホが必要なわけではありません。

通話用とデータ通信用を分ける方法がある

デュアルSIMを活用した節約方法のひとつが、通話とデータ通信を別々の回線にする方法です。

たとえば、

  • 回線A:電話番号の維持や通話を重視
  • 回線B:データ通信の料金を重視

という形です。

1社ですべてを契約すると、自分には不要なサービスまで含まれて料金が高くなることがあります。

そこで、通話条件がよい回線とデータ料金が自分に合う回線を組み合わせれば、用途ごとに最適化できる可能性があります。

たとえば、普段ほとんど電話をしない人なら、電話番号を維持するための小容量回線と、必要なときだけ使えるデータ回線を組み合わせる考え方もあります。

ただし、2回線分の基本料金が発生する場合は、必ず合計金額を確認しましょう。

回線ごとの安さではなく、2回線を合わせた総額で判断することが重要です。

仕事用と個人用の電話番号を1台にまとめられる

仕事とプライベートで電話番号を分けたい人にも、デュアルSIMは便利です。

従来であれば、仕事用と個人用にスマートフォンを2台持つケースもありました。

しかし、デュアルSIM対応端末なら、1台のスマートフォンに2つの回線を設定できる場合があります。

これによって、

  • 仕事用の電話番号
  • 個人用の電話番号

を一台で管理できます。

発信時に使用する回線を選べたり、着信した番号によって仕事か私用かを判断できたりする端末もあります。

スマートフォンを2台購入する必要がなくなれば、端末代や管理の手間を抑えられる可能性もあります。

「2つの番号が必要だから2台買う」という固定観念をなくすことで、端末代まで節約できる場合があります。

異なる通信回線を組み合わせれば予備回線にもなる

複数回線を持つ目的は、料金の節約だけではありません。

異なる通信回線を組み合わせておけば、片方が使いにくい状況で、もう片方へ切り替えられる場合があります。

たとえば、

  • 特定の場所で片方の回線がつながりにくい
  • 一時的に通信障害が発生した
  • 仕事中に安定した通信が必要

といった場面です。

スマートフォンが仕事や生活に欠かせない人にとって、予備回線を持つことには安心感があります。

ただし、ここでも考えたいのは費用です。

ほとんど使わない予備回線に毎月高額な料金を払っていると、通信費節約という目的から離れてしまいます。

予備回線は「安心のために毎月いくらまで払えるか」を決めてから契約すると無駄を防ぎやすくなります。

2回線契約すれば必ず安くなるわけではない

デュアルSIMは便利ですが、節約目的で使う場合に最も注意したいのが、回線を増やしすぎることです。

たとえば、

  • 回線A:月1,500円
  • 回線B:月1,500円

なら、合計では月3,000円です。

一方で、自分に必要な機能がそろった1回線が月2,500円なら、わざわざ2つ契約するほうが高くなります。

さらに、オプションや追加データを購入すれば支払額は増えます。

デュアルSIMという言葉には少し上級者向けのお得な方法という印象がありますが、仕組みそのものが節約を保証してくれるわけではありません。

1回線より総額が安くなるのか、それとも便利さのために料金を上乗せしているのかを明確にしておきましょう。

端末がデュアルSIMに対応しているか確認する

デュアルSIMを利用するには、当然ながらスマートフォン本体が対応している必要があります。

また、対応している端末でも利用できる組み合わせは異なります。

たとえば、

  • SIMカード+eSIM
  • eSIM+eSIM
  • 複数の物理SIM

など、端末によって仕様が違います。

さらに、2回線を同時に待ち受けできるか、データ通信に使用できる回線を簡単に切り替えられるかなども確認しておくと安心です。

申し込み前には、スマートフォンメーカーや通信会社の公式情報を確認しましょう。

回線を契約してから「この組み合わせでは使えなかった」と気づくのが最ももったいない失敗です。

複数回線は定期的に「本当に必要か」を確認する

デュアルSIMを使い始めたあとも、契約をそのまま放置しないことが重要です。

最初は仕事用に必要だった回線でも、転職や働き方の変化によって使わなくなることがあります。

予備回線として契約したものの、一年間一度も切り替えなかったということもあるでしょう。

そこで半年から1年に一度程度、

  • それぞれの回線を何に使っているか
  • 毎月何GB使っているか
  • 2回線合計でいくら払っているか
  • 1回線にまとめたほうが安くならないか

を確認してみましょう。

たとえば月700円の使っていない回線を解約できれば、年間では、

700円 × 12か月 = 8,400円

の節約です。

複数回線は必要な間だけ使い、必要なくなったら整理する。

これが通信費を増やさずに活用するコツです。

まとめ

2台持ちやデュアルSIMを活用すると、用途に応じて通信回線を使い分けられます。

特に、

  • 通話用とデータ通信用を分けたい
  • 仕事と個人の電話番号を分けたい
  • 予備回線を持っておきたい
  • 2台のスマホを1台にまとめたい

という人には便利な方法です。

一方で、回線を2つ契約すれば、そのぶん固定費も発生します。

節約を目的とするなら、必ず2回線の合計料金と、1回線だけ利用した場合の料金を比較しましょう。

月額数百円の回線でも、何年も使えば大きな金額になります。

デュアルSIMの目的は、回線を増やすことではありません。必要な通信を、より安く便利に組み合わせることです。

用途がはっきりしているなら非常に便利ですが、目的がないまま複数回線を契約する必要はありません。

そして、どの回線を使う場合でも、通信費をさらに下げるために有効なのがデータ容量を無駄に消費しない設定です。

次章では、スマートフォンの設定を少し見直すだけで、毎月のデータ使用量を減らす方法を詳しく解説していきます。

<次章>
第27章 格安SIMでデータ容量を使い切らないためのスマホ設定術

第1章 なぜスマホ代は毎月こんなに高くなるのか
第2章 格安SIMに変えるだけで年間いくら節約できるのか
第3章 そもそも格安SIMとは?大手キャリアとの違いをわかりやすく解説
第4章 「安い=つながらない」は本当?格安SIMのメリットとデメリット
第5章 格安SIMに向いている人・向いていない人
第6章 格安SIMを選ぶときにまず確認したい「自分が毎月何GB使っているか」
第7章 通話時間を確認すれば格安SIMの最適な料金プランが見えてくる
第8章 格安SIM:月3GB・10GB・20GB・大容量、どのプランを選ぶべきか
第9章 格安SIM:自宅にWi-Fiがある人ほど通信費を安くできる理由
第10章 大手キャリアから格安SIMへ乗り換える前に確認しておくこと
第11章 格安SIM選びで失敗しないための5つのチェックポイント
第12章 格安SIMを月額料金だけで選ぶと損をする理由
第13章 格安SIMの通信速度はどれくらい重要?昼休みや通勤時間の注意点
第14章 格安SIM:電話をよく使う人が確認したい「かけ放題」の選び方
第15章 格安SIMでLINE通話や無料通話を活用して通話料を節約する方法
第16章 今のスマホをそのまま使って格安SIMに乗り換える方法
第17章 SIMロック・対応端末・周波数を簡単に確認する方法
第18章 格安SIMへ電話番号を変えずに乗り換えるMNPの基本
第19章 格安SIMはeSIMなら乗り換えがもっと簡単になる
第20章 格安SIMへの申し込みから開通までの具体的な流れ
第21章 格安SIM乗り換えで初心者がつまずきやすいAPN設定を解説
第22章 キャリアメールを使っている人が格安SIM乗り換え前にやるべきこと
第23章 家族全員で格安SIMに変えると年間いくら節約できるのか
第24章 子どものスマホ代を安くする格安SIM活用術
第25章 シニア世代が格安SIMを選ぶときの注意点
第26章 格安SIM:2台持ち・デュアルSIMで通信費をさらに下げる方法
第27章 格安SIMでデータ容量を使い切らないためのスマホ設定術
第28章 格安SIM:YouTube・SNS・動画視聴でギガを節約する方法
第29章 自宅Wi-Fiと格安SIMを組み合わせる最強の節約術
第30章 格安SIM:海外旅行・出張でも通信費を抑える方法
第31章 スマホ料金で「実質0円」「ポイント還元」に惑わされない料金比較
第32章 キャンペーンを上手に使って格安SIM乗り換え費用を抑える方法
第33章 安さだけでは危険?格安SIM選びでよくある失敗例
第34章 格安SIMに乗り換えたのに安くならない人の共通点
第35章 格安SIM乗り換え:毎月500円・1,000円の差が10年後に生む大きな違い
第36章 格安SIMで通信費を見直して浮いたお金を貯金・投資に回す考え方
第37章 年に1回スマホ料金を見直すだけで節約を続けられる
第38章 今日からできる「スマホ代見直しチェックリスト」
第39章 自分にぴったりの格安SIMを選ぶ最終判断の方法
第40章 格安SIMを使って通信費は一度見直せば毎月自動的に節約できる

タイトルとURLをコピーしました