
格安SIMを選ぶとき、多くの人がデータ容量ばかりに注目します。
しかし、毎月のスマホ料金を大きく左右するもうひとつの要素が、通話料金です。
どれだけ月額料金の安いプランを選んでも、毎月長時間電話をしていれば、通話料によって支払額が増えてしまうことがあります。
反対に、ほとんど電話をしない人が高額なかけ放題オプションを契約していれば、それも無駄な支出になりかねません。
つまり、通信費を節約するためには、
「何GB使っているか」と同じくらい、「毎月どれくらい電話をしているか」を知ることが重要です。
この章では、自分の通話スタイルを確認しながら、通常の通話料金、短時間かけ放題、完全かけ放題などをどのように選べばよいのかを解説していきます。
まずは自分が月に何分電話しているのか確認する
最初に確認したいのは、毎月の通話時間です。
「電話はあまり使わない」と思っていても、実際の利用状況を確認すると意外と電話していることがあります。
逆に、かけ放題を契約しているのに、毎月数回しか電話をしていない人もいます。
まずは過去数か月分の利用明細などを確認し、
- 1か月に何回くらい電話しているか
- 1回の電話は何分くらいか
- 長電話が多いか
- 仕事の電話が多いか
- 家族や友人への電話が中心か
を整理してみましょう。
重要なのは、感覚ではなく実際の利用状況を見ることです。
通話時間がわかれば、かけ放題が必要なのか、それとも通常の従量課金で十分なのかを判断しやすくなります。
ほとんど電話をしないならかけ放題は不要なこともある
スマートフォンの契約では、安心感からかけ放題オプションを付けている人もいます。
しかし、電話をほとんど使わないのであれば、そのオプション料金そのものが無駄になる可能性があります。
たとえば、毎月の通話が数分程度しかない人が、毎月1,000円前後の通話オプションを付けているとします。
年間で考えれば、
1,000円 × 12か月 = 12,000円
です。
実際の通話料金が年間数千円程度で済むのであれば、オプションを付けないほうが安くなる場合があります。
通信費節約では、
「使うかもしれないから付けておく」
という考え方が支出を増やしやすくします。
毎月の利用状況を見ながら、本当に必要なオプションだけを残しましょう。
短い電話が多い人は短時間かけ放題を検討する
格安SIMや低料金プランでは、1回あたり一定時間まで通話料金が無料になるオプションが用意されていることがあります。
たとえば、短い電話を頻繁にする人には、このような短時間かけ放題が向いている可能性があります。
具体的には、
- 家族への「今から帰る」という連絡
- 病院や美容院の予約
- お店への問い合わせ
- 学校や職場への短い連絡
などです。
1回の電話は数分でも、それが毎月何十回も積み重なると通話料金は大きくなります。
そこで、短時間かけ放題のオプション料金と、通常通話を利用した場合の料金を比較してみましょう。
自分の通話パターンに合えば、完全かけ放題より安く、従量課金より安心というバランスのよい選択になることがあります。
長電話が多い人は完全かけ放題のほうが安心
仕事や家族との連絡で長時間電話をする人の場合、完全かけ放題を付けたほうが結果的に安くなることがあります。
たとえば、
- 仕事で毎日電話をする
- 家族と頻繁に長電話をする
- 固定電話へかける機会が多い
- 予約や問い合わせで電話をよく使う
という人です。
通話時間が長い場合、従量課金では利用するほど料金が増えていきます。
毎月の通話料金が、かけ放題オプションの月額料金を上回っているのであれば、かけ放題へ変更したほうが支出を抑えられる可能性があります。
さらに、かけ放題には金額面以外のメリットもあります。
「今何分話しているだろう」と気にせず電話できることです。
料金を気にして必要な会話まで急いで終わらせる必要がなくなるため、電話をよく使う人には安心感があります。
LINE通話などを使える相手なら通話料を抑えやすい
家族や友人との連絡が中心なら、LINEなどのインターネット通話を利用する方法もあります。
これらはモバイルデータ通信やWi-Fiを使って通話するため、通常の電話料金とは仕組みが異なります。
特に自宅でWi-Fiにつないでいるときなら、長時間話してもスマホ契約の通話料を気にせず利用できます。
そのため、
家族や友人との長電話はLINE通話、病院やお店への連絡は通常の電話
というように使い分けるのも効果的です。
ただし、すべての相手にインターネット通話を使えるわけではありません。
企業、病院、学校、行政機関などへの連絡では、通常の電話番号へ発信する必要があります。
そのため、LINE通話を使っているからという理由だけで、通常通話が一切不要になるとは限りません。
自分が誰に電話することが多いのかまで確認しておくと、最適なプランを選びやすくなります。
通話オプションは「元が取れるか」で判断する
通話オプションを選ぶときには、難しく考える必要はありません。
基本的には、
「オプションを付けた場合の料金」と「付けなかった場合の通話料金」を比較する
だけです。
たとえば、ある通話オプションが月額800円だったとします。
通常の通話料金が毎月300円程度しか発生していないのであれば、そのオプションは割高です。
一方、毎月1,500円程度の通話料金が発生しているなら、800円のオプションによって支出を下げられる可能性があります。
ここで大切なのは、
「かけ放題なら安心だから」という理由だけで契約しないことです。
安心感に毎月いくら払うのかも含めて判断しましょう。
スマホ料金の節約は、必要なサービスをすべて削ることではありません。
必要なサービスには料金を払い、使っていないサービスは外す。
この考え方がもっともシンプルです。
仕事用と私用で通話の使い方が違う人は分けて考える
仕事でもスマートフォンを使っている人は、私用の電話だけで判断しないようにしましょう。
たとえば、普段はほとんど電話をしないのに、仕事では取引先や顧客へ頻繁に電話している場合があります。
そのような人が通話オプションを外してしまうと、毎月の通話料金が大きく増える可能性があります。
反対に、仕事用のスマートフォンを会社から支給されているのであれば、個人のスマートフォンでは通話をほとんどしないかもしれません。
格安SIMへ乗り換える前には、
- 私用の電話
- 仕事の電話
- 家族との電話
- インターネット通話で代用できる電話
を分けて考えてみましょう。
すると、自分に必要な通話サービスがより明確になります。
「自分は電話をよくする人なのか」ではなく、「通常の電話回線をどれくらい使う人なのか」と考えることがポイントです。
まとめ
格安SIMで通信費を節約するときは、データ容量だけでなく毎月の通話時間も必ず確認しておきましょう。
電話をほとんど利用しない人が高額なかけ放題を付けていれば、そのオプション料金が無駄になることがあります。
一方で、長電話が多い人が通話オプションを外してしまうと、従量課金によって料金が高くなることもあります。
大まかに考えるなら、
- 電話がほとんどない人は従量課金
- 短い電話が多い人は短時間かけ放題
- 長電話が多い人は完全かけ放題
という考え方がひとつの目安になります。
さらに、家族や友人とはLINE通話などを活用することで、通常の通話料金を減らせる可能性もあります。
大切なのは、「念のため」でオプションを付け続けるのではなく、自分の実際の利用量に合わせることです。
データ通信も通話も、使っていないものに料金を払い続ければ、その積み重ねが年間の大きな支出になります。
反対に、自分の利用量がわかれば、必要なサービスだけを残して料金をすっきり整理できます。
「何GB必要か」と「どれくらい電話するか」。
この2つがわかれば、自分に適した格安SIMの料金プランはかなり見つけやすくなります。
次は、実際のデータ使用量をもとに、3GB、10GB、20GB、大容量といったプランの中から、どの容量を選べばよいのかを具体的に見ていきます。

