第6章 格安SIMを選ぶときにまず確認したい「自分が毎月何GB使っているか」

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格安SIMを選ぶときに、最初に確認しておきたい数字があります。

それが、「毎月どれくらいのデータ容量を使っているのか」です。

この数字を知らないまま料金プランを選ぶと、必要以上に大きなプランを契約してしまったり、反対に容量が足りず、追加料金が発生したりすることがあります。

通信費を上手に節約するためには、まず自分のスマホの使い方を数字で知ることが大切です。

「動画を見るから、かなり使っているはず」

「スマホは毎日使うから、大容量が必要だと思う」

このような感覚だけで判断するのはおすすめできません。

自宅でWi-Fiを利用している場合、毎日スマホを何時間使っていても、モバイルデータ通信は意外と少ないことがあります。

この章では、自分のデータ使用量を確認する方法と、その数字を料金プラン選びにどう生かせばよいのかを解説します。

「スマホをよく使う人=大容量が必要」とは限らない

スマートフォンを長時間使っている人ほど、大容量プランが必要だと思われがちです。

しかし、重要なのはスマホを使っている時間ではありません。

Wi-Fiを使わずにモバイル回線でどれだけ通信しているかです。

たとえば、自宅で毎晩2時間動画を見ていたとしても、自宅のWi-Fiにつないでいるのであれば、スマホ契約のデータ容量は基本的に消費しません。

反対に、外出先で毎日動画を見る人は、短時間でも大量のデータ容量を消費することがあります。

つまり、

「スマホを何時間使っているか」ではなく、「Wi-Fiのない場所で何をしているか」

を考える必要があります。

ここを勘違いすると、必要以上に大きなプランを契約する原因になります。

まず過去3か月程度のデータ使用量を確認する

自分に合った料金プランを判断するためには、1か月分だけではなく、できれば過去3か月程度のデータ使用量を確認してみましょう。

データ使用量は、契約している通信会社の会員ページや公式アプリなどから確認できることが一般的です。

スマートフォン本体の設定画面から確認できる場合もあります。

たとえば過去3か月が、

  • 1か月目:2.8GB
  • 2か月目:3.4GB
  • 3か月目:3.1GB

だったとします。

この場合、毎月20GBのプランを契約しているのであれば、かなり大きな容量が余っていることになります。

一方で、

  • 1か月目:8GB
  • 2か月目:18GB
  • 3か月目:11GB

のように月ごとの差が大きい場合は、単純に平均値だけで決めないほうが安全です。

旅行や出張など、特別な事情があったのかも確認してみましょう。

1か月だけを見るのではなく、普段どれくらい使っているのかを把握することがポイントです。

3GB前後で収まる人は意外と多い

自宅にWi-Fiがあり、外出先での利用が軽い人の場合、モバイルデータ通信が数GB程度で収まることもあります。

たとえば外出先で使うものが、

  • LINEのメッセージ
  • メール
  • Web検索
  • ニュースの閲覧
  • 地図アプリ
  • 短時間のSNS

といったものが中心であれば、大容量プランが必要ない可能性があります。

毎月3GB程度しか利用していないのに、20GBや30GBのプランを契約しているのであれば、その差は節約できる余地です。

もちろん、容量が大きいこと自体が悪いわけではありません。

問題なのは、使う予定のないデータ容量のために毎月高い料金を払い続けていることです。

格安SIMでは小容量プランが用意されている場合も多いため、データ使用量が少ない人ほど通信費を下げやすくなります。

動画とSNSはデータ容量を使いやすい

データ使用量が多くなりやすい代表的な使い方が、動画視聴です。

動画は文字中心のWebページやメッセージに比べて、多くのデータを必要とします。

さらに、画質を高く設定していると、より多くのデータ容量を消費します。

SNSにも注意が必要です。

最近のSNSは文字や写真だけではなく、短い動画が次々と自動再生されることがあります。

本人としては「SNSを少し見ていただけ」という感覚でも、実際には大量の動画データを読み込んでいることがあります。

また、次のような使い方もデータ使用量が増えやすくなります。

  • 高画質での動画視聴
  • ビデオ通話
  • アプリの大量ダウンロード
  • スマホゲームの大型アップデート
  • 写真や動画のクラウドへの自動バックアップ
  • テザリング

データ容量が多い人は、単に大容量プランへ変更する前に、何がデータを大量に消費しているのかを確認してみましょう。

使い方を少し変更するだけで、小さな料金プランに移行できることもあります。

容量はギリギリではなく少し余裕を持って選ぶ

節約したいからといって、毎月の使用量ぎりぎりのプランを選ぶ必要はありません。

たとえば毎月平均4.8GB使っている人が、5GBのプランを選ぶとどうなるでしょうか。

普段は収まるかもしれませんが、少し外出が増えたり、動画を多く見たりしただけで容量を超えてしまう可能性があります。

そしてデータ容量が足りなくなるたびに追加購入していると、結果として料金が高くなることがあります。

おすすめなのは、

普段の使用量に少し余裕を持たせることです。

たとえば月4〜5GB程度使うのであれば、利用できるプランの中から少し余裕のある容量を選ぶ、といった考え方です。

最安値を目指してぎりぎりまで削るより、毎月安心して使えて、それでも以前より安い状態を目指したほうが長続きします。

節約は、不便を増やすことではありません。

必要十分なサービスへ整えることが目的です。

旅行や出張が多い月も考えておく

毎月のデータ使用量を見るときには、普段の生活だけでなく、特別な月についても考えておきましょう。

たとえば旅行へ行くと、

  • 地図アプリを頻繁に使う
  • 移動中に動画を見る
  • 写真をSNSへ投稿する
  • ホテルや観光地を検索する
  • 家族や友人とビデオ通話をする

など、普段よりデータ通信が増えることがあります。

出張が多い人も同様です。

ただし、年に数回の旅行のためだけに、毎月大容量プランを契約しておく必要があるとは限りません。

必要な月だけ追加データを購入したほうが、年間では安くなるケースもあります。

たとえば通常は月3GBで十分なのに、年2回だけ10GB必要になる人がいるとします。

その人が旅行に備えて一年中大容量プランを契約するのは、必ずしも効率的とはいえません。

「普段」と「特別な月」を分けて考えることで、より合理的なプランを選べます。

毎月データが余っているなら節約できる可能性が高い

ここまで確認して、毎月大量のデータ容量が余っていることがわかったなら、それは通信費を見直す大きなサインです。

たとえば毎月30GB使える契約なのに、実際には5GB程度しか使っていないのであれば、25GB前後を使わずに終えていることになります。

もちろん、料金体系は通信会社によって異なるため、容量を小さくすれば必ず大幅に安くなるとは限りません。

それでも、使用量に合った別のプランや格安SIMへ変更することで、毎月の支払いを減らせる可能性があります。

ここで重要なのは、

「何GBまで使えるか」ではなく、「自分は何GBあれば困らないか」

という視点です。

通信会社の広告を見ると、大容量であるほど魅力的に見えることがあります。

しかし、使わない容量に価値はありません。

毎月余っているデータ容量は、言い換えれば料金を見直せる余地とも考えられるのです。

まとめ

格安SIMで通信費を節約するためには、最初に自分が毎月何GB使っているのかを確認することが重要です。

スマートフォンを長時間使っているからといって、必ずしも大容量プランが必要なわけではありません。

自宅や職場でWi-Fiを利用している人なら、実際のモバイルデータ使用量は思っているより少ないことがあります。

まずは過去数か月分を確認して、

  • 普段は何GBくらい使っているのか
  • データ使用量が多かった月はなぜ多かったのか
  • 毎月どれくらい余っているのか
  • 動画やSNSを外出先でどれくらい利用しているのか

を整理してみましょう。

そして料金プランは、最小容量ではなく、普段の使用量に少し余裕を持たせた容量を選ぶことがポイントです。

毎月20GB使えることより、毎月5GBで困らず料金が安くなるほうが、自分にとっては価値があるかもしれません。

格安SIM選びで本当に必要なのは、大容量ではなく「自分にちょうどいい容量」です。

自分のデータ使用量がわかれば、候補となる料金プランをかなり絞り込めるようになります。

そしてもうひとつ、料金を大きく左右するのが「電話をどれくらい使っているか」です。

次は通話時間を確認しながら、かけ放題が必要なのか、それとも通常の通話料金だけで十分なのかを判断していきます。

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