
子どもにスマートフォンを持たせる家庭が増えると、家計で新たに気になるのが毎月のスマホ代です。
連絡手段として必要だから持たせたい。
一方で、毎月数千円の通信費が増えるのは負担になる。
そんなときに活用しやすいのが格安SIMです。
子どものスマートフォンは、使い方を整理すると、大容量プランや高額な通話オプションを必要としない場合があります。
特に、自宅ではWi-Fiを利用し、外出先では家族との連絡や地図、SNSなどが中心なら、小容量から中容量のプランでも十分なことがあります。
ただし、子どものスマホ選びでは、料金の安さだけを考えるのはおすすめできません。
データ使用量、フィルタリング、アプリ課金、端末の選び方、家族とのルールまで含めて考えることが大切です。
この章では、子どもに無理なくスマートフォンを持たせながら、通信費を抑えるための格安SIM活用方法を解説します。
子どものスマホは最初から大容量にしなくてもよい
子どもに初めてスマートフォンを持たせるとき、
「足りなくなったらかわいそうだから、大容量にしておこう」
と考える家庭もあるでしょう。
しかし、最初から大容量プランを契約する必要があるとは限りません。
たとえば子どもの主な利用目的が、
- 家族とのLINE
- 学校や塾への移動中の連絡
- 地図アプリ
- 短時間のSNS
- 音楽
程度であれば、実際のデータ使用量はそれほど多くならないこともあります。
特に自宅にWi-Fiがあれば、動画視聴やアプリの更新を家で行うことで、モバイル通信量をかなり抑えられます。
最初は少なめの容量から始め、毎月の利用状況を確認して不足するようなら増やす。
この方法なら、必要以上の通信費を払い続けるリスクを減らせます。
自宅ではWi-Fiを使う習慣を最初から教える
子どものスマホ代を安くするうえで非常に効果的なのが、Wi-Fiの使い方を最初に教えることです。
動画やゲーム、SNSなどは、使い方によって大量のデータ通信が発生します。
そこで、
- 家に帰ったらWi-Fiへ接続する
- 動画はできるだけ家で見る
- ゲームの更新はWi-Fiで行う
- アプリのダウンロードもWi-Fiで行う
といった習慣を身につけてもらいます。
これは単なる節約だけではありません。
子ども自身が、
「インターネット通信にも容量や料金がある」
という感覚を学ぶきっかけになります。
毎月どれくらい使ったのかを親子で確認するだけでも、通信量への意識は変わります。
使いすぎを防ぐならデータ容量に上限を設ける
子どもにスマートフォンを渡すと、動画やSNSを夢中になって利用し、データ容量を使いすぎることがあります。
そのため、最初から一定の上限があるプランを選ぶのも方法のひとつです。
たとえば月5GBまでと決めておけば、子ども自身も残量を意識するようになります。
データ容量を使い切った場合も、すぐに追加購入するのではなく、
「なぜ今月は多かったのか」
を一緒に確認してみるとよいでしょう。
動画を外で見すぎたのか。
ゲームをダウンロードしたのか。
SNSの利用時間が増えたのか。
原因がわかれば、翌月からの使い方を改善できます。
子どものスマホでは、使い放題にすることより、自分で管理する経験を作ることにも価値があります。
通信費より高くなりやすいアプリ課金にも注意する
子どものスマホ代を考えるとき、通信料金だけを見ていてはいけません。
場合によっては、格安SIMの月額料金よりもゲームやアプリ内課金のほうが大きな支出になることがあります。
たとえば、
- ゲーム内アイテム
- キャラクター購入
- 動画サービスの有料契約
- 音楽サービス
- アプリ内の追加機能
などです。
子ども本人に課金するつもりがなくても、ボタンを押すだけで購入できる設定になっていると、思わぬ請求につながる可能性があります。
スマートフォンを渡す前に、
- 購入時にパスワードを要求する
- 保護者の承認が必要な設定にする
- 支払い方法を確認する
- 課金のルールを家族で決める
などの対策をしておきましょう。
月額1,000円の格安SIMにしても、毎月5,000円課金していれば家計全体では節約になりません。
安全面ではフィルタリングや利用制限も確認する
子どものスマートフォンでは、料金と同じくらい安全面も重要です。
インターネットには便利な情報がたくさんありますが、子どもにとって適切ではないサイトやサービスも存在します。
そのため、年齢に応じて、
- フィルタリング
- アプリ利用時間の制限
- コンテンツ購入制限
- 位置情報の共有設定
- 夜間の利用ルール
などを検討しましょう。
スマートフォン本体に備わっている保護者向け機能を利用できる場合もあります。
また、通信サービスによって提供される見守りやフィルタリング関連の機能が異なることもあります。
格安SIMを比較するときは、月額料金だけでなく、子ども向けの安全機能をどのように準備できるかも確認しておくと安心です。
端末は最新機種でなくても十分な場合がある
子どもにスマートフォンを持たせるとき、最新の高額端末を購入する必要があるとは限りません。
家族が以前使っていたスマートフォンを再利用したり、必要十分な性能の端末を選んだりすることで、初期費用を抑えられます。
たとえば連絡、地図、SNS、動画視聴が中心であれば、必ずしも最高性能のスマートフォンは必要ありません。
ただし、古い端末を使う場合は、
- バッテリーが極端に劣化していないか
- 必要なアプリが利用できるか
- OSの更新状況に問題がないか
- 格安SIMの回線に対応しているか
を確認しておきましょう。
子どもはスマートフォンを落としたり、なくしたりする可能性もあります。
最初の一台は、壊れたり紛失したりしたときの負担まで考えて選ぶことも家計管理では重要です。
親子でスマホ料金を確認する習慣をつくる
格安SIMを使って料金を安くしても、そのまま何年も放置してしまえば、生活の変化によってプランが合わなくなることがあります。
そこでおすすめなのが、月に一度、親子で簡単にスマホの利用状況を確認することです。
確認するのは、
- 今月何GB使ったか
- 何に多く通信を使ったか
- 課金はなかったか
- 今の容量で足りているか
という程度で十分です。
たとえば3GBのプランを契約していて、毎月1GBしか使っていないなら、さらに小さな料金プランを検討できるかもしれません。
反対に毎月容量不足になるなら、使い方を改善するか、少し大きなプランへ変更したほうがストレスを減らせます。
子どものスマホ料金を一方的に管理するのではなく、一緒に確認する。
そうすることで、お金や通信サービスについて考える機会にもなります。
まとめ
子どものスマートフォンに格安SIMを活用すれば、家族の通信費を抑えられる可能性があります。
特に、
- 最初から必要以上の大容量にしない
- 自宅ではWi-Fiを利用する
- 毎月のデータ容量を確認する
- アプリ課金を管理する
- フィルタリングなど安全面も確認する
- 必要以上に高額な端末を選ばない
といったポイントを意識すると効果的です。
子どものスマホ代を安くすることは、単純に一番安い格安SIMを選ぶことではありません。
必要な連絡手段と安全性を確保しながら、使わないサービスにお金を払わないことが大切です。
そして、データ使用量や課金状況を親子で確認する習慣ができれば、子ども自身がお金や通信量を管理する練習にもなります。
スマートフォンは便利な道具ですが、料金も発生します。
「持たせる」だけで終わらず、「どう使うか」まで家族で決めることで、安心と節約の両方を実現しやすくなります。
次章では、子どもとは反対に、スマートフォンの設定やオンライン手続きに不安を感じやすい人もいるシニア世代が格安SIMを選ぶときの注意点を詳しく解説していきます。

